今週の見通し

一週間の株式相場見通しを、グローバルな視点から解説し、5つの参考銘柄も掲載しております。
※前週金曜日の夕方に更新しております。

2018年11月12日営業グループ


今週の株式見通し



 先週の日経平均株価は、米中間選挙を予想通り通過したことから大幅に買い戻された。それに加え決算発表の本格化で各企業の現状を確認できたこと、日本株の株価下落によりGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの長期投資家が買いを入れたとの明るい噂から週末は多少の下落はあったものの、市場には安心感が広まった。しかし、世界経済は未だ様々な問題を孕んでおり、混とんの域は脱していないとの警鐘の声も聞かれる週であった。



 トランプ米政権への初の審判ということで就任してから丸2年の6日(日本時間7日)に中間選挙が行われた。米国の連邦議会選挙は2年ごとに行われ、米大統領選挙の中間の年に実施する選挙を「中間選挙」という。投票日は大統領の選挙と同様に11月の第1月曜の次の火曜日と決められている。議会や各候補への評価だけでなく、現職大統領の信任投票として、あるいは2年後の大統領選挙の前哨戦としても注目されているという。

 ただ、米国民はというとこれまで中間選挙への関心はそれほど高くなかった。投票率も大統領選より20ポイント程度低い40%前後であることが多いという。国民が18歳になったら自動的に投票できるわけではなく、投票のために面倒な「事前登録」が必要なことや、投票者ID証明や早期投票などに関することが州によって異なり、特に州をまたいだ引っ越しが多い人や若者は混乱しがちであることが原因といわれている。また歴代の大統領の多くが、当初掲げた公約が遅々として進まず、最初の中間選挙で大敗してきたことも関心の薄さを助長してきているという。

 しかしながら、今回は違った。米国の研究者グループによると、投票率は前回よりも10ポイント高の47.3%と過去50年の中で最高を記録、投票者数も1億人を突破した。結果は事前予想どおり共和党は下院の過半数は失ったものの、上院は過半数を確保した。このことは、良きにつけ悪しきにつけ選挙の前面に立ったトランプ大統領への米国民の関心は高く、またトランプ人気の根強さを印象付けたといってよいだろう(民主党にシンボリックな人材がいないともいえる)。

 中間選挙の結果は、今後の米国経済に大きく影響しそうだ。トランプ大統領は、昨年の大幅減税に続く追加減税を目指すが、民主党多数となった下院で法案を通すのは容易なことではない。ただ大規模なインフラ投資については、民主党内にも支持する声があるという。過激な発言を抑え、対話へと動けば実現する可能性もある。一方、自身の再選もにらみ、強硬な貿易政策(特に中国との対決姿勢)は変わりそうもない。安倍政権はTAG(物品貿易協定)や為替条項などを巡り、トランプ政権に押し込まれないようにしなくてはならない。ここは、外交巧者安倍首相の腕の見せ所で、安倍政権の支持率回復の大きな一手となる可能性を秘めている。まずは今月29日に行われるG20が焦点となるだろう。



 波乱の展開となった9月と10月相場。日経平均株価のチャートを見てみると、10月は下落しながら9月の上昇時の窓を見事に埋めた。そして3か所の窓を形成しながら月間で約3,500円幅の急落チャートとなっている。

 下落幅はそれなりに大きかったが、幸いこれらの窓は、普通の窓(コモン・ギャップ)と呼ばれるものである。先々週の上昇で一番下の窓を埋めたことから今後は中段の窓(23,051円~23,373円)が気になるところだ。上昇し始めた日経平均株価のボリンジャーバンドの中心線を支持線に25MA(移動平均線)が上昇に転じる価格を維持できるか、そして22,800円付近にある50日MA(移動平均線)の上方に位置取れるかどうかが重要だろう。その為にはこれまで蚊帳の外であった金融や品不足から値段が上がり始めたH型鋼他の鋼材(鉄鋼)をはじめとした素材関連の株価動向がカギかもしれない。



参考銘柄

3092 ZOZO
【特色】衣料品ネット通販「ZOZOTOWN」運営。出店ブランドからの受託販売手数料が主な収益源
6098 リクルートHD
【特色】求人情報検索エンジン「インディード」、生活情報分野の販促・人材メディア、人材派遣の3本柱
6594 日本電産
【特色】世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフト。買収積極的
6758 ソニー
【特色】AV機器大手。海外でブランド力絶大。イメージセンサー、ゲーム、映画・音楽分野に重点
7747 朝日インテック
【特色】産業用から出発、循環器治療のPTCAガイドワイヤへ展開。タイ、ベトナムでほぼ全量生産

出所:東洋経済新報社「会社四季報」

当該参考銘柄は本資料作成時における、多岐にわたる材料・投資環境等を考慮し掲載しておりますが、銘柄の選定、投資判断の最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願いいたします。

西村証券株式会社
NISHIMURA SECURITIES CO., LTD.

〒600‐8007京都市下京区四条通高倉西入立売西町65番地
TEL:075-221-9390

金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第26号
加入協会:日本証券業協会
主な事業:金融商品取引業
指定紛争解決機関:特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター

本書面は特定の金融商品の勧誘を目的として作成したものではなく、あくまで情報提供を目的とした書類です。書面上の株式市場見通し等は、本書面作成時の当社予想ですが、その後の市場動向・結果・影響等について当社が保証または責任を負うものではありません。また内容については予告なしに変更される場合もあります。本書面の著作権は当社に帰属します。当社の文章による承諾なしに、第三者への配布・コピー等はご遠慮ください。

※電子的配布不可

配当利回り一覧

今週の配当利回り一覧をPDFでダウンロードしてご覧いただけます。

バックナンバー

※2018年よりPDF2枚目に利回り一覧のバックナンバーも掲載しております

発行日PDFダウンロード
2018年11月05日 (PDF:641K)
2018年10月29日 (PDF:665K)
2018年10月22日 (PDF:643K)
2018年10月15日 (PDF:633K)
2018年10月09日 (PDF:637K)
2018年10月01日 (PDF:666K)
2018年09月25日 (PDF:628K)
2018年09月18日 (PDF:645K)

PDFファイルの閲覧にはAdobe Acrobat Reader が必要です。
インストールされていない場合には、Adobe 社のサイトからAdobe Acrobat Reader をダウンロード(無償)してください。