今週の見通し

一週間の株式相場見通しを、グローバルな視点から解説し、5つの参考銘柄も掲載しております。
※前週金曜日の夕方に更新しております。

2018年5月28日営業グループ


今週の株式見通し


 先週の東京市場は、前週からの円安の後押しもあり、週明け早々23,000円を回復した。しかしながら翌日からは達成感からの売りから始まり、米朝首脳会談の中止を受けた米国株安、トランプ米政権が11月の中間選挙をにらみ自動車の輸入関税引き上げの検討に入ったことを背景に軟調な値動きとなった。これにより今週の日経平均は、週初の21日高値23,050円から週末には25日安値22,318円まで約732円下落、約2か月ぶりの週間下落幅となり、合わせて為替ドル円も111円前半から109円前半付近までの円高の週であった。



 「健康志向」が引き続き高まっている。影響は様々だが、企業の決算にもそのことが反映されてきているようだ。スポーツ用品メーカーのヨネックスでは、健康志向の高まりから主力のバドミントン用品が堅調に推移し増収増益。コインランドリーを展開するWASHハウスは、「布団を洗う」習慣を啓蒙、健康志向やアレルギー対策などが追い風となり増収増益。アサヒ飲料やコカコーラボトラーズジャパンHDでは無糖茶市場が伸長。フィットネスジムを展開する東祥は、会員数が増加傾向で直近3期が増収増益。と「健康志向」をキーワードにした市場の拡大が見てとれる。

 健康志向の高まりの要因の一つとして、シニア世代の健康志向が年々高まっていることも影響していそうだ。あるレポートによると、シニア世代は他の世代に比べて食に対して「健康」・「手作り」・「安全」志向が高く、反面、経済性志向ではほかの世代よりも低いという結果が出ている。つまり、健康や安全のためにお金を費やす傾向があるということだそうだ。この"お金を費やす傾向"だが、これについてはシニア層が他の世代と比べて、経済的に余裕があるからだと指摘する意見もある。

 一方、米国では2008年から2015年まででオーガニック(添加物、農薬、化学肥料を使用しない自然な)食品の売上が年率約10%増で推移している。これはミレニアル世代(2000年代初頭に成人あるいは社会人になる世代)と呼ばれる若年消費者層がオーガニック市場の拡大を牽引しているという。ミレニアル世代はインターネットの普及と共に育った世代であり、健康についての知識が豊富なことから、他の世代と比べ健康志向が高くなっていると言われているそうだ。またアジアでは健康志向から乳酸菌飲料市場が拡大しており、中国でヤクルト本社主力の「ヤクルト」が売り上げを伸ばしている。

 病気を未然に防ごうとする予防医学の観点からばかりでは無く、経済的合理性の観点から、米国では個人の医療費負担の増大に対抗し、健康的な食生活を送ることで病気を予防し、健康を維持しよう。病気療養にお金を費やす前に、予防のためにお金を費やすそうという動きも広がってきているそうだ。「健康でいることは財産」、健康でいたいというのは人種や世代・性別問わず、人間の性ともいえよう。「健康志向」のトレンドは「長生き」しそうだ。



 今週の東京市場は、決算発表も終わり材料不足であることから、投資家の心理は「材料が無いので利食い千人力」的発想に傾きやすく、また米国のファンドなどの6月中間決算30日前ということ、そして月末接近ということから様々な需給の影響を受けやすい週となる。それゆえ蒸し返し的な内外の政治家発言や地政学的リスクなどに翻弄される場面は、実態が反映されていない可能性が十分にあり、そうした上昇や下落には注意が必要だろう。じっくりと腰を据え、冷静に、先ごろ発表された決算と今期予想から、真に高い企業価値を有する銘柄の探索の週と考える。



参考銘柄

6383 ダイフク
【特色】保管・搬送システム世界首位級。立体自動倉庫首位。自動車向けルーツに液晶、半導体向け展開
6594 日本電産
【特色】世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフト。買収積極的
6914 オプテックスグループ
【特色】屋内外の防犯、自動ドア用センサーや工場向けなど産業用センサーを展開。業界トップ級
6981 村田製作所
【特色】電子部品大手。世界トップのセラミックコンデンサーが主柱。原料からのセラミック技術に強み
8053 住友商事
【特色】住友系の総合商社。油井管など鋼管は強大、CATVなどメディアも強い。資源は非鉄が軸

出所:東洋経済新報社「会社四季報」

当該参考銘柄は本資料作成時における、多岐にわたる材料・投資環境等を考慮し掲載しておりますが、銘柄の選定、投資判断の最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願いいたします。

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本書面は特定の金融商品の勧誘を目的として作成したものではなく、あくまで情報提供を目的とした書類です。書面上の株式市場見通し等は、本書面作成時の当社予想ですが、その後の市場動向・結果・影響等について当社が保証または責任を負うものではありません。また内容については予告なしに変更される場合もあります。本書面の著作権は当社に帰属します。当社の文章による承諾なしに、第三者への配布・コピー等はご遠慮ください。

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2018年04月16日 (PDF:376K)
2018年04月09日 (PDF:378K)
2018年04月02日 (PDF:378K)
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