今週の見通し

一週間の株式相場見通しを、グローバルな視点から解説し、5つの参考銘柄も掲載しております。
※前週金曜日の夕方に更新しております。

2019年2月25日営業グループ


今週の株式見通し



 先週の日経平均株価は、米中通商協議の継続を好材料視したNYダウ平均株価の大幅上昇の流れを受け、21,200円を回復して始まった。週半ばに一時的な小康状態となるも米中交渉への進展期待から21日には取引時間中として約2カ月ぶりに一時21,500円台にまで上昇した。しかし日経平均採用銘柄の平均PER(株価収益率)が12倍台と割安感はあるものの連日の売買代金2兆円前後では戻り売りの警戒心を払拭することができず、また月末接近ということもあり週末の金曜日、わずかではあるが3週連続で下落した。



 日本人の病気による死因は、医学の進歩により大きく変遷してきた。不治の病に対して、新たな薬や医療技術が登場し寿命を伸ばしてきた。日本の死因順位1位、2位の癌や心疾患(心臓に何らかの障害が起き、それにより血液の循環不全によって引き起こされる病気)なども、医療の発達によっていずれ克服されていくだろう。

 厚生労働省の「人口動態統計」の主な死因を見ていくと、1900年当初は肺炎、胃腸炎、結核が上位にある。喀血を伴う肺結核などは不治の病として恐れられていたが、衛生状態の改善や栄養状態の向上に加え、抗生物質(ストレプトマイシン)の開発によって結核は不治の病ではなくなった。そして1981年以降から現在までの第1位は癌である。男性の3人に2人、女性の2人に1人が一生のうちに何らかの癌を発症すると推計されている。主に手術と化学療法、放射線による治療が行われてきたが社会の高齢化現象に伴って死亡率は上昇を続けているという。

 そうした中、「究極の医療」と期待され、体内に遺伝子を入れて病気を治す「遺伝子治療薬」2案件が2月20日の厚労省の専門家会議で承認、了承され、5月にも日本で初めて登場する見込みだという。1つはスイス製薬大手のノバルティスが開発した白血病などの癌を治療する「キムリア」という薬で、免疫細胞に遺伝子操作を加え、癌への攻撃力を高める仕組みで、若年の白血病患者で8割に治療効果が見られたという。もう1つは東証マザーズに上場するアンジェス(旧名アンジェスMG)が開発した「コラテジェン(2008年3月申請後、データ不足で取り下げ今回再申請)」である。重症の動脈硬化で血管がつまった足に、新たな血管を作る遺伝子を注射して治療するもので、糖尿病患者などに多く、重症になると足の切断もある閉塞性動脈硬化症などが対象だ。患者は国内で年約15万人いるとされ、血管再生薬については日本企業初の承認事例となるという。

 英国の調査会社によると、2024年の遺伝子治療薬の世界市場は1.7兆円で医薬品全体の1%の見込みで現在までに世界で承認されているのは約10製品。ただ、開発期間の短さ(従来品の15年ほどが、遺伝子治療薬なら数年に短縮)から年率100%を超す大きな成長が見込まれ、米国では今後毎年約10品目、日本でも毎年複数の発売の可能性があるという。時代とともに変わる難病、難問について人類の英知は日々戦いを挑んでいるようだ。頼もしい限りである。



 日本株の出遅れが鮮明となっている。日経平均株価は21日に取引時間中として約2カ月ぶりに一時2万1,500円台に乗せたが、年初来騰落率は世界46カ国の株価指数で31番目。東証の売買シェア約7割を占める海外投資家の新年大発会以降2/15までの売買代金は、各々47.5兆円前後で拮抗しているものの約7,100億円程度の売り越しである。

トランプ政権・FRB連合軍に支えられ上昇を続けるNY市場に比べ、どうも頼りない東京市場。ここは自らの努力(調査)と、それに基づく3つの決断(買う、売る、待つ)の確認の時だろう。



参考銘柄

4344 ソースネクスト
【特色】PC用低価格ソフトが中心。ウイルス対策はシェア上位。自動翻訳機「ポケトーク」がヒット中
6544 JESHD
【特色】関東、北海道軸にエレベーターの保守・保全、リニューアル展開。独立系首位。価格、技術力に強み
6594 日本電産
【特色】世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフト。買収積極的
6758 ソニー
【特色】AV機器大手。海外でブランド力絶大。イメージセンサー、ゲーム、映画・音楽分野に重点
7747 朝日インテック
【特色】産業用から出発、循環器治療のPTCAガイドワイヤへ展開。タイ、ベトナムでほぼ全量生産

出所:東洋経済新報社「会社四季報」

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